マホラ これもノーマライゼーション
2021年09月26日
昭島駅、南口駅前 すみたけ歯科 角竹 功次です。
発達遅滞の患者さんも日々診療の中で治療します。
最初は、診療室にも入ってくれなかったり、診察台に座ってくれなかったり、口も開けてくらなかった子も、
時間をかけて、私たち医院のメンバーとの信頼関係を築き、
診療室に入り、診療台に座り、やっとで、口を開けてくれるようになり、
治療器具を使い、治療の擬似体験
一進一退を繰り返しながら、治療ができるようになっていきます。
通う回数が増え、お母さんや、ご家族の方も大変だと思いますが、
お子さんたちの心のトラウマにならない様配慮して治療できるよう、日々工夫をしています。
当院では、緊急性が高い時以外は、押さえつけて治療をすることは一切ありません。
先日、発達遅滞の方の新たな発見があったので、歯科とは関係ないですが、情報をシェアしたいと思います。
今、エクスマ(EXーMa、エクスペリエンスマーケティング 以下エクスマ)という勉強会に参加してますが、
もうすぐ最終講
それには、卒業制作が必要なんです。
その課題は、
他己紹介の動画制作と提出
今回、私が紹介することになったのは
大栗紙工株式会社の大栗 佳代子 さん
エクスマでは、個々をニックネームで呼び合います。
大栗佳代子さんは、キッコ というニックネームです(以下キッコ)
いろいろ、質問して聞き出して、取材しました。
その中で、凄いものが出来上がっていたことを発見しました。
ものづくり日本‼️弥栄!
大栗紙工株式会社は、昭和初期の創業で、50年を超える企業ー日本では、数万件に一件の確率だそうです。
きっこの旦那さんの現社長は三代目
そんな大栗紙工さんですが、大手のノート販売会社の商品をOEMで作られているそうです。
数年前より、自社製品の開発に取り組まれ、
その結晶として、発達遅滞の方用のノートができ上がりました。
その名は
mahora:まほら
まほら:日本の古い言葉で、良い場所という意味
(マホロバの語源ーマホロバは楽園という意味)
ある障害者は支援団体の方より、
『障害者は既存のノートが使いづらく困っている』『障害者専用のノートを作れないか?』
という情報提供があり、それが開発のきっかけに
半年の歳月をかけ、3度作り直し、100名の障害者の方々と一緒にノートを作り上げた。
障害者の方の特徴として、
白い紙が眩しい
書いていた行を見失ってしまう
表紙の文字やイラスト、写真、ページ内の罫線以外のもの(日付を入れるところなど)で気がちってしまう
こんな特徴があり、これらを改善したノートが出来上がった。
それが『Mahara:まほら』
一般的な人にも品質がよく使いやすいノート
もし周りに、発達遅滞で、ノートがうまく使えなくて困っていたら、ぜひ『まほら』を紹介していただきたいです
利用する方の意見を吸い上げて出来たノート
すみたけ歯科も患者さんのニーズをしっかり吸い上げ、良い医療を提供していきたいと思います。