治療前にはしっかり〖診査〗〖診断〗が必要 ( 誤診に注意!!)
2021年08月11日
昭島駅 南口 すみたけ歯科 院長 角竹 功次 です。
しばらくぶりのブログ更新です。
しばらくご無沙汰いたしておりました。
今日は、先日来られた新規患者さんとのやり取りからの投稿です。
先日、他の医院より転院(セカンドオピニオン的に)して来られた患者さんがいらっしゃいました。
私「今日は、どうなさいましたか?」
患者さん「左上の奥から2番目の歯が、他の院で虫歯治療してもらったんですけど、その後からしみるし、何もしなくても痛いんです。」
「今後も痛みが続くようなら、歯の神経を取りましょうと言われています。神経取らないで何とかなりませんかね?」
その後いくつかの会話を繰り返した後
私「それではお口の中を詳しく見てみましょう」
ここで、お口の中の診査に入った私ですが……
よく診査してみると、複数の歯に症状や違和感があり、
先ほど出てきた、他院での治療後の歯はそんなに症状が強くないことがわかりました。
各局一番痛かったのは左上の1番奥の歯
しかし、歯の神経を取るほどの痛みではななそうです。
詳しい診査の結果、かみ合わせなどの力による痛み
(専門的に言うと、外傷性咬合による歯根膜炎)
と診断し、かみ合わせの調整の治療をその日はしました。
患者さん「これで終わりですか?痛み収まりますかね?
神経抜かないとダメかと思っていたんですけど。」
拍子抜けしたご様子
それだけ痛みが強く、藁をもすがる思いで当院に来られたはず。
大きな治療介入が必要と思われて来院されたはずで、拍子抜けもするのも無理はありません。
私「以前の先生のところで直してもたった歯は問題ありません。その後ろの歯が痛んでいたようです。強くかみしめたり、歯ぎしりを他人から指摘されたことはありませんか?」
患者さん「そういえば、息子に夜中にすごい音がするといわれたことがあります。」
私「日中はどうですか?歯に無理な力をかけていませんか?気になって、噛んでみたり、ベロで押してみたり、指で揺らしてみたりしませんか?」
患者さん「あっ!、ベロで押してるかも」
この後もいくつか会話
拍子抜けした感じから、私の話をしっかり聞いてくださるようになり、
患者さん「なんか、しっくりきました。」
待合室に、その後お会計を済まされ、医院を後にされました。
後日談ですが、
その後次の日から痛みが和らぎ、解放され、眠れずくるしんでいいた数日間から、日常を取り戻されたようです。
歯科医院に通われる患者さんで、よくあることなのですが、
痛い場所を自分であたりをつけて、治療方針を決めてこられる方がいらっしゃいます
例 『右上の3番目がしみるから、虫歯だと思うから詰めてほしい』
『左下の親知らずが腫れて痛いから、抜くのは嫌なので薬を出してほしい』
心当たりのある方はいらっしゃいませんでしょうか?
そのままそれを信じて、治療を開始される歯科医師はいないと信じていますが…
皆様の、主治医の先生はどうでしょう?
しっかり診査をし、場所を特定し、診断し、原因と治療方針を説明、その治療法のメリット、デメリット他の治療の選択肢等を説明後、患者さんご自身でその治療法を選択され、治療に入る流れになっていますでしょうか?
歯を削る、神経を取る、かぶせ物をする等、歯科治療は後戻りが出来ない外科処置が中心です。
なるべく歯に手を加えず最小限な治療を選びたいものですね。
当院では、
きっちり診査、診断、治療計画をじっくりお話してから治療に入る流れになっています。
そのため、治療に入るまで少し時間をいただくこともあります。(痛みの強い歯、腫れが大きな歯はそれを軽減させるような応急処置は急いでいたします。)
上記したように、一度治療してしまうと歯はもとには戻せません。
最小限の治療で最大限の成果を出すために必要な過程なのです。
≪診査診断、インフォームドコンセント、病因の除去、顕微鏡による精密治療、歯を最後の最後まであきらめない≫
そんなことを大事にしている
すみたけ歯科 角竹 功次よりのブログ更新でした。
長い文章を最後までお読みいただきありがとうございました。