親知らずー抜いたほうが良い?それとも抜かない方がよい?
2021年09月10日
親知らず(智歯)は抜歯した方が良い?
それとも抜かない方が良い?
正解は『現代人の多くは抜いたほうが良い』が私の答えです。
昭島駅徒歩0分 すみたけ歯科 角竹 功次 です。
先日、患者さんから、上記のような質問を受けました。
当院では、残すべき歯は徹底的にこだわり、抜歯を極力避け、治療を行っています。
時には、手術用マイクロスコープを駆使した資料や、部分的な矯正治療をその他、あらゆる手を尽くして、
可能な限り歯の保存にこだわって治療をしています。
しかし、
親知らずは、抜歯を選択させていただくことが多くあります。
少し脱線しましたが、
なぜでしょう?
理由がいくつかありますが、
①親知らず以外の歯を守りたいから。
②清掃不良になりやすい場所に親知らずが生えていることが多いから
③かみ合わせが崩れてしまう場合がある
④口腔がんの原因になる可能性があるから
大きく分けるとこのような理由が挙げられるでしょうか。
親知らずは、通常、お口の中で一番後ろの生える歯です。
この位置に問題があることが現代人の小さなあごの場合には多いのです。
多くの方は、まっすぐ萌え(はえ)ず斜め、もしくは真横、もっとひどいと、歯ぐきの中に潜っています。
そんな歯を放置すると、腫れたり、痛んだり(忙しいときに限ったそんな症状に襲われる患者さんを多く診てきました)、
それだけなら、まだしも、手前に並んでいる歯を虫歯にしてしまったり、
親知らずの萌える方向に手前の歯を押していってしまうと咬み見合わせも乱れます。
斜めや、横に生えるということは、歯が生えるスペースが足りないということですから、
本来歯が萌えるべきではないところに生えることになります。
そこは狭い場所、歯ブラシはもちろん届きませんー虫歯になります。口臭の原因にも!(口臭は身内でも、仲良くてもなかなか言いづらいものですー信頼できる歯科院で訪ねてみてください。)
本来の場所ではないーベロ、頬のお肉を刺激し続ければ、刺激されたところが癌化なんてことも(稀ですが)
裏情報を申し上げますと、
親知らず抜歯には、少しテクニックと経験、時間が必要です。
そのため、抜歯を避けるようにしている先生もしばしばいます。
『問題を起こしてないから、様子を見ましょう』
と言われたら、もう少し詳しくお話聞いてみてください。
もしくはセカンドオピニオンがおすすめです。
勘違いを恐れずいえば、親知らずを残した方が良い場合もあります。
これには、高度な診断と、他の歯を守るためのケア(プロケア、セルフケア)が必要です。
残した方が良い理由はまた後日ブログにて!
~大学受験を今後控えてる方~
~春に転勤や転居を予定されてる方~
~妊娠を予定されてるか方~
~今後忙しくなりそうな方~
歯の痛みはそんなとき、突然襲ってくるわけではありません。
痛くなるには理由があるのです。
痛くなる前に、
もっと良いのは、定期的に、歯医者さんに歯を見てもらいましょう。